第46回 営業さんにいい提案をしていただく為に

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皆さんが賃貸のお部屋を探す時、スマホで下調べはするものの、最終的には物件を内見すると思います、特にファミリー物件の場合!
その際、物件に連れて行って頂くのが、仲介店の営業さんになります。

昔は希望のお部屋にたどり着くまで、一つのお店で3部屋も4部屋も内見しましたが、今時は、下調べにより1部屋ないし2部屋のケースが多くなっています。

探す側としても、希望にそぐわない内見は時間の無駄ですが、本当に希望通りなのか、2部屋位は内見したい!という希望もおありかと思います。

“モノを購入する際、営業さん次第”とは、昔からよく言われていますし、それは今も変わらないと思います。それでは、どうしたら、営業さんからいい提案=希望通りのモノ・サービスの提案を受けられるでしょうか?

私の経験値のお話ですが、私は営業さんに接する際に、“書いたモノ”で自分の希望を伝えるのが良いかと。まず営業さんの所に伺う前に、“書くこと”で自分の希望について改めて考えることが出来ます。

誰と住むのか、どんな間取りが希望なのか、ロケーション(場所)・交通の便は、家賃の予算はどれ位か? 希望によっては、家賃・場所・間取り・広さを我慢しなければならないケースもありますが、何が一番優先順位が高いか????

特に、“予算”については、言い出しにくい方もいらっしゃると思いますが、“書いて伝える”ならば、その抵抗も多少下がると思います。

例えば、“新築で、駅に近く、車庫が2台あって、広さは〇㎡以上、それで家賃は〇万円以下”・・・・・

“えいやー!”で言ってしまえば、“新築・駅近くで家賃がリーズナブル”な物件はまずありません。なぜなら、普通の家賃でも十分入居者様を探すことが出来ますので!

“予算”には限りがありますから、“新築”を諦めるか、“駅からちょっと距離のあるお部屋”にせざるを得ません。その際、“希望の優先順位”をしっかり営業さんに伝えてあれば、営業さんはその希望に従ってお部屋をご紹介することが出来ます。

また、“紙に書く”ことで、複数の仲介さんを訪問しても、同じ条件で提案を受けることが出来ます。

ここで重要なことは、“後出しジャンケンはしない”ということです。

例えば、しっかり希望を伝えたうえで営業さんが提案をし、概ね条件を満たす物件を内見した後、“やはりペットを飼いたい”とか、“駐車場2台目が欲しい”という条件が出て来ると、営業さんは最初から物件選びをやり直さなければなりません。

もちろん、最初に“希望の条件を出す”のはいいのです。営業さんは基本、大家さんの顔が見えていますから、条件によっては・・・例えば、家賃がちょっと合わない場合、入居者様のご希望を大家に伝え、家賃の変更を認めてくれるケースがあります。営業さんがここまでやった後に、“後出しジャンケン”をされては、仲介さんの苦労が無駄になってしまいますから。

そういうことを無くす!という意味でも、希望を紙に書き出す!という作業は重要だと思います。

因みに皆さん、“営業”と“販売”の違いを明確に説明出来るでしょうか? これ、一見難しいように思えますが、簡単に説明出来る方法があります。
それは、“自動販売機”というものはあっても、“自動営業機”というものは存在しない!ということです。

“販売”は買い手が買いたいものを勝手に買っていくのであって、“営業”は買い手の希望を聞いて提案をするからです。だからこそ、希望のモノ(お部屋)を手に入れたいのであれば、営業さんに希望を100%伝えることが重要だと私は考えます。