第41回 既存の技術・サービスの組み合わせ!

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既存の技術やサービスを組み合わせるだけで、今までにない商品の開発が出来る!
その最たる事例が“iPhone”ですね!

改めて調べてみましたが、初代は2007年にアメリカで販売が開始されたとの事。

当時、カメラ付き携帯は存在していましたし、PCではタッチパネルも普及していました。後に“ガラ携”と言われることになる“iモード”が日本で全盛を誇っていた時代ですね!

ステーブン・ジョブズはそれら既存の技術を組み合わせ、iPhoneと言う世界的なヒット商品を開発しました。SONYのようにトランジスターを開発した訳でもなく、です。

話は変わって今年の年初、“がっちりマンデー”という番組で、年初恒例“スゴい社長の新年会”なる企画の番組が放送されました。ニトリや日本交通の会長・社長や、ここ10年で起業・成長している会社の創業者が出演した番組でしたが、そこで、思いもよらないビジネスのアイディアが!

皆さん、”隙間時間を使ったバイトマッチングアプリ“ってご存じですか?

“バイトしよう!”と思ったら履歴書を持って面接を受け、会社と契約をして初めて労働というサービスを提供し、対価を受け取るというのが従前の常識。

ところがこのマッチングアプリを使うと、アプリに登録した情報がいわゆる“履歴書”となり、あとは、アプリに表示される職種・労働条件(時間・バイト代等)を選んで、“好きな時間に必要なだけ労働する“ことが出来るそうです。

普通に考えれば、”それで大丈夫なの?“と思う訳です。”顔も分からない人が、決められた時間・場所に来て仕事をしてくれるのか???“。

もちろん、”ドタキャンする人間“もいるでしょう。しかしながら、そのアプリは個人の”働きぶり“をデータとして保存し運営しているとのこと。つまり、その人の”信用情報が蓄積される“ので、いい加減がことをする人は少ない、と、創業者社長は言っていました。

それを聞いていた日本交通の川鍋一郎社長、”その信用情報、ライドシェアのドライバー採用に使えないかな!“と! 日本のライドシェア事業はまだ黎明期にあり、まずはタクシー会社の管理の元でスタートしている状況。日本交通は”GO“というアプリを立ち上げ、事業を展開していますが、ドライバーの募集は”暗中模索“。その際、個人の労働に対する信用情報が使えれば、よりよい人材を集める強力なツールになり得る!と感じたようです。

その流れを見ていて大家として思ったことは、”その信用情報、賃貸の募集の際に活用出来ないか?“と。今時の賃貸契約は”保証会社“が入っていて、おカネに関する信用度はこの保証会社で判断されます。しかしながら、それは”おカネの使い方に関する信用情報“であって、個人の真面目さ等を網羅した信用情報ではありません。

大家にとって大事なことは、家賃を支払って頂くこと以上に、集合住宅で他の入居者様と価値観を共有出来るか!です。

因みに弊社は18年間、滞納・夜逃げ、近隣とのトラブル等の問題は一度も発生しておりません。ですので、個人的に現在の業務に上記のような信用情報は必要ないのですが、悪質な入居者の中には、入居後一度も家賃を払わず3か月居続け、裁判で判決が出る直前に夜逃げ・・・・という話もあります。そのような不良入居者を抱えると大家が疲弊するだけでなく、他の入居者様へのサービスの低下をもたらします。

入居者様の信用情報共有は、大家だけでなく入居者様を含めた賃貸住宅全体の底上げ!という結果をもたらすものと思います。

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PS
本日(6月2日)、“がっちりマンデー”で紹介していた“ムサシ 除草バイブレーター”という商品、大ヒットだそうです!
とはいえこの商品、新しい技術は何もない・・・言ってしまえば、充電式のノコギリの先っちょに、“熊手”を付けたシロモノ。
アイディア次第で、まだまだビジネスチャンスはある!ってことですね!

(動画・写真は、「株式会社ムサシ」のホームぺージより引用)