本日は7月19日、ちょっと早めの夏休みを満喫していたら、コラムの提出日を失念・・・・・
気を取り直して、今回はちょっと“賃貸”から離れてのお話。
この歳=還暦オーバー組 になると、慶弔の場に出席する事も多くなります。6月には伯母(91歳の大往生)の通夜・葬儀と、この週末は四十九日がありました。
普段、お坊さんのお話に耳を傾けることは余りないのですが、今回故人を送り出して下さったお坊さんの話が実にお上手でした。
まず、式が始まる前にお経とは何か!から始まり、通夜の意味、翌日の告別式、そして四十九日の意味を説明下さいました。
各式事では、“般若心経”をお坊さんと唱和することが多いですが、これはお亡くなりになった方を送り出す内容なんだそうです。そして、その元となる“大般若経”は、6世紀にあの“玄奘三蔵”が15年を掛けてインドから中国に持ち帰り、その後、生涯を掛けてパーリ語(お釈迦様が話していた言語)から中国語に翻訳されたものだそうです。
今まで何度も“お別れの式”に参加させて頂きましたが、式・お経の意味をしっかり考えて参加したのは、恥ずかしながら初めてかもしれません。
なぜ、このお坊さんはお話がお上手なのか????
精進のお席でお坊さんとお話させて頂きましたが、もともと“お寺の家ご出身”ではないそうです。
学校を出て、ソムリエになりたくて、田崎真也に25回“弟子になりたい!”という手紙を送り続け、25回目にご本人の目にその手紙が触れ、弟子にしていただいたそうです。
ソムリエになった次は、レストランの経営に道を歩み、最終的には、そのレストランを“上場”させたそうです。そう、お坊さんの前職は“経営者”!
上場させ、更に経営者としての手腕を発揮したのか!と思ったら、突然経営者から引退。
ご本人曰く、“俗世にまみれた”と思い、お坊さんの道に踏み入れたそうです。
鎌倉の大きなお寺で禅宗の修行をし、数百年続くお寺のご住職になったのが2-3年前とのことです。
“お寺の子”として仏教を学んだ訳ではありませんが、しっかり大寺院で仏教を学び、且つ、自分が仏教の門外漢として如何に仏教を学んだか!の経験を踏まえ、普段は仏教に馴染みがない我々に、どのように話をすれば、仏教を理解しやすいか!を“経営者的視点”で考え、お話をして下さった結果、非常に分かりやすいお話になった、と私は理解しました。
今回は、賃貸ネタではないので、ちょっと短めに!