第45回 賃貸物件の設備

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私が大家として賃貸物件の新築・改装に関わったのは2008年、今から16年前のことです。

もともと子供の頃から“図面”を見るのは好きでしたし、1995年に自宅を建てましたので、設備についても基本的な知識は持ち合わせていました。

“新しいお部屋”を考えるにあたり、基本的な考え方はこのホームページでも述べています通り、“自分が住みたい!と思う”こと。とはいえ、入居者様のニーズを一番知っているのは、仲介の営業さんです。

ですので、間取りやお部屋の壁紙、床の色は管理会社の仲介担当の管理職の意見を多く取り入れました。

間取りが決まった後の設備は、私の希望を多く入れました。

例えば、“お風呂の追い炊き”、私にとってこれは“必須の設備”と思っていましたが、当時の静岡の賃貸ではほとんど“追い炊き機能”はありませんでした。それはその時点での既存物件だけでなく、弊社のライバルとなる新築物件でも!

その時仲介さんに言われたのは、“東京では、お父さんの帰宅は深夜。夕方子供達がお風呂に入って、お父さんが入るには追い炊きが必要。静岡ではお父さんは早く帰ってきますから”。
正直、“本当かな?”とは思いつつ、風呂釜は一旦設置したら交換出来ませんので、“追い炊き機能”は必須でした。

今でこそ“標準装備”となっているウォシュレット、私はこれを敢えて“未設置”としました。理由は二つありまして、当時はまだ“標準装備”となっていなかったのと、やはり、“人様が使ったものは・・・”という意識が強いと思った次第。お風呂の追い炊きとは違い、ウォシュレットは、ご希望によりすぐ設置出来るのも、“標準装備”としなかった理由です。

エアコンも同じ理由で、当初は“標準装備”とはしませんでした。

今時は風呂の追い炊き機能、ウォシュレット、エアコンも“標準装備”ですね! 弊社のお部屋もこれらは全部設置しております。

入居者様の安全に直結する設備と言えば、鍵です。一昔前までは、“サムターン回し”という空き巣の手口が横行しましたが、弊社は既存の建物としては珍しく、“電子ロック+スマートキー”を8年前に導入しました。実は当時でも、安価な海外製のロックもありましたが、“もし問題が発生した時に、しっかり対応出来るメーカー”というのが大前提でしたので、弊社はサポート付きの日本製を導入しました。電子ロックでよくある問題が“電池切れ”。弊社が採用した電子ロックは、最悪電池切れ(事前に警告音が何度も出ます)になっても、外部からUSB給電することで、家の中に入ることは出来ます。

新築を手掛けた後弊社では、既存のお部屋のリノベーションを実施する度に、上記に述べた設備は、全て標準仕様にしましたし、カラーカメラ付きインターホン、宅配ボックスも設置し、新築に負けない仕様をキープするよう、心がけております。